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冷たい風が

汚れた窓を叩いている


それはまるで僕を呼び出すように

ゴトゴト音を立てている


急いで暖めようとしたから


石油が轟音をたてて燃え

あの忌まわしい臭いが

喉に絡みついて仕方ない


渇いた部屋は

ユラユラと歪められて


汚れた窓と

温められた窓が


世界をより醜く

世界を誤魔化していく


冷たい風はあれからずっと

僕の耳元で吹いていて


胸の奥深くに留まっていた

灯りが次第に小さくなっていく事に

気付きながら


薄れていく記憶が

宙に浮かんでは消えていった


行き場を失くした日常は

粒子を集めて閉じこめて


二つの大きな雫が

汚れた窓を

寄り添うように伝って

ゆっくりと落ちていく


二つの大きな雫は

渇いた窓を

一度も交わる事無く

ゆっくりと落ちて



僕はその名を呼んだ



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